医療関係の仕事の中でも専門性の高い保健師にはこの職種ならではの魅力がたくさんあります。中でも特筆すべき点として挙げられるのが働きやすさです。看護師を始めとした医療関係の仕事というと、日勤と夜勤のシフト勤務で生活が不規則になりがちというイメージを抱く人も少なくありません。保健師の仕事は健康な毎日を送れるように指導をすることが主な役割です。
病気や怪我の治療などの業務には携わらないので健診センターや保健所といった勤務地に関係なく原則日勤だけの勤務となります。生活のリズムを安定させて働くことを希望する人にとって大きなメリットです。ただし、健診センターによっては巡回健診と呼ばれる他地域へ足を運ぶ業務を任されることもあります。その場合は公共交通機関の問題で泊まりでの勤務となるケースもあるので注意が必要です。
保健師は業務に追われて残業を強いられることも少なく、出産を経て子育てとの両立を図りながら働いていくことも可能です。企業に雇用されて従業員の健康管理を行っていく産業保健師として働く場合には、会社のスケジュールに合わせた勤務となります。年末年始やGWはもちろん、長期の夏季休暇などが与えられるケースも珍しくありません。通常の健診センター勤務でも年間の休日は平均120日前後と言われています。給料は勤務地ごとにバラつきがありますが平均30万円前後、年収換算で400万円弱です。産業保健師は企業の規模で平均より多く稼げることもあります。